あなたは歯科治療中に居眠りをしたことがありますか?
「ない!」という方がほとんどなのではないでしょうか。
時々そういったお話を患者さんとすることがありますが、怖くて寝るなんて考えられない!という方もいらっしゃいます。
そういう方は大抵治療中も目を開けっぱなしのことが多いのではないでしょうか?
これもお話すると驚かれますが、歯科治療中に目を開けている方と、閉じている方は、大体半々くらいです。
治療に恐怖心を持たれている方や、好奇心旺盛なお子さんなどは大抵開けたままです。
しかし、そういった方でも意外と痛くないことが分かってくると、だんだんと目を閉じるようになってきます。
最近では、虫歯があまりにも大きくて夜眠れないほど痛みの出た男の子の治療をしましたが、1回目は泣き叫んで口の中を触ることも困難でした。
しかし、2回目はおとなしく口を開けてくれ、3回目は治療中いびきをかいて寝ていました笑
痛くないように麻酔をして、治療中も不快にならないように処置をし、治療後は痛みがなくなっている・・・ということを当たり前にしていると、こういうことが起こるので少し嬉しくなります。
また、当院で専門的な歯周病治療をしていることがだんだん浸透してきましたので、最近歯周外科手術を選択される方が増えてきました。
通常の歯周病治療(歯石取りなど)で完治しない患者さんに、歯茎を切ったりして歯周病を完治させる処置です。
こちらは歯周病専門医ですので、今まで何百回とした処置であり、普通の虫歯治療を行うのと同じような感覚ですが、やはり初めての患者さんからするとなんとなく怖そうなイメージを持たれます。
しかし、実際処置が始まると麻酔をして痛くない状態で進めるため、思っていたほどではなかったと言われることがほとんどですし、治療後もお出しした痛み止めが飲まずに余ることが多いです。
また、先日いつもアシストについてくれる衛生士さんから「先生、今月4回中3回目ですね」と言われ、「何が?」と聞くと、「手術中に寝ていた患者さんです」と言われました。
もちろん笑気などの意識が朦朧とするような特殊な麻酔をしているわけではなく、通常の局所麻酔のみで行なっています。
最初は怖いイメージを持たれる歯周外科手術ですが、歯周病専門医がきちんと丁寧に行えば何も怖いことはありません。
もちろん全身疾患により手術できない方、したくない方に対しては、定期的な歯石取りを行うことで悪化しないように管理していきます。
しかし、すでに重度に歯周病が進行してしまっている場合は、歯周外科手術をしないと完治させることは難しいです。
そのような場合でも、安心して治療を受けていただけるようこれからも日々の診療に取り組んで参ります。