著者：医療法人鳳歯会にしおか歯科医院

実は、約70%の人が歯医者に行く際の髪型を気にした経験があるというデータもあります。施術中に髪が顔にかかったり、歯科医師や歯科衛生士の視界を妨げたりすると、スムーズな治療が難しくなることも。

さらに、ヘアスタイルによっては器具に干渉するリスクや、首や頭の位置が安定しにくいといった影響も考えられます。特にロングヘアの方は、施術の妨げにならない工夫が重要です。

この記事では、歯科医院でスムーズに治療を受けるためのおすすめのヘアスタイルについて詳しく解説します。最後まで読むと、歯医者に行くたびに髪型で悩むことがなくなり、快適に治療を受けられるようになります！

歯医者に行く前にやってはいけないこととは？

歯科治療を受ける前の食事は、治療の快適さや効果に大きく影響します。特に、治療中や治療後に不快な症状を引き起こす可能性のある食べ物や飲み物を避けることが重要です。

治療の妨げになる食品として、ネバつきやすい食べ物が挙げられます。例えば、キャラメルやガム、餅のような粘着性の高い食品は、治療器具に付着する可能性があり、口腔内の清潔を保ちにくくなります。また、繊維質の多い野菜や果物（セロリ、ほうれん草など）は、歯の隙間に詰まりやすく、治療の邪魔になることもあります。

酸性の強い飲み物も避けるべきです。炭酸飲料や柑橘系のジュース（オレンジジュース、グレープフルーツジュースなど）は、エナメル質を一時的に軟化させる作用があり、施術後の歯を弱らせる可能性があります。また、カフェインを多く含むコーヒーや紅茶は、口腔内の乾燥を引き起こし、治療時の違和感を増す要因となることもあるため注意が必要です。

治療前の食事のタイミングも重要です。特に、抜歯や麻酔を伴う治療を受ける場合、食事は治療の2時間前までに済ませるのが理想的です。満腹状態では治療中に吐き気を感じることがあり、空腹すぎると低血糖を起こす可能性もあるため、適度な量を摂るようにしましょう。

食事後は、適切な口腔ケアを行うことも大切です。食後に歯磨きを怠ると、治療時に口腔内が不衛生な状態となり、感染症のリスクが高まることがあります。フロスやうがいを併用しながら、できる限り清潔な状態で治療に臨むことが推奨されます。

歯医者に行く際のメイクについては、多くの人が気にするポイントです。特に、リップメイクやファンデーションが治療の妨げにならないかどうかは重要な要素となります。

リップメイクは控えるのがベストです。口元にリップクリームや口紅を塗っていると、治療の際に歯科医師の手袋や器具に付着する可能性があります。また、歯科医師が口の状態を確認しにくくなるため、正確な診断や施術が難しくなることもあります。治療前には、軽く拭き取ることが推奨されます。

ファンデーションやチークも最小限にするのが望ましいです。特に、治療中に顔の一部を支えられたり、顎を固定されたりすることがあるため、化粧が崩れる可能性が高くなります。治療後に化粧を直す時間を考慮し、ナチュラルメイクを心掛けるのが良いでしょう。

アイメイクに関しては、マスカラやアイライナーなどのウォータープルーフ系のメイクが落ちにくいため問題ないと考えがちですが、治療中に涙が出たり、うがいの際に水が跳ねたりすることで、思わぬトラブルになることもあります。長時間の治療や歯科衛生士によるクリーニングの際には、最小限のアイメイクに留めるのが無難です。

コンタクトレンズを使用している人は、治療時の目の乾燥に注意が必要です。治療室の空調やライトの照射によって目が乾きやすくなるため、長時間の治療を受ける場合は、可能であれば眼鏡を着用するのも一つの選択肢となります。

 

歯医者に行くときの服装とマナー

歯医者に行く際の服装は、快適さと治療のしやすさを考慮する必要があります。適切でない服装は、治療中の不快感を生じさせたり、治療の妨げになることがあります。特に、パーカー、スカート、帽子などは注意が必要です。

パーカーは避けるべき服装の一つです。フードが付いているため、治療時に頭を固定しづらくなったり、歯科医師や歯科衛生士の視界を遮る可能性があります。また、フード部分が椅子のヘッドレストに当たり、リクライニング時に違和感を感じることもあります。特に厚手のパーカーは動きづらくなるため、シンプルな襟なしの服装が理想的です。

スカートについてですが、短すぎるスカートは控えたほうが良いでしょう。歯科医院の診察台はリクライニングするため、丈が短いと座った際に気を遣うことになります。また、タイトスカートなどは動きにくく、診察台に座る際に不便を感じることもあります。動きやすく、座り心地の良いパンツや膝丈以上のスカートが適しています。

帽子に関しては、基本的に外すのがマナーです。帽子をかぶったままだと、頭部を支えにくくなり、治療時の姿勢が安定しません。また、帽子が治療器具やライトの光を遮る可能性もあります。特にキャップや大きめのハットは邪魔になるため、来院時には外すのが一般的です。また、治療を快適に受けるためには、締め付けの強い服装や装飾が多い服も避けたほうが良いです。リラックスして治療を受けられる服装を選ぶことが重要です。

ポニーテールは、一見治療に適しているように思えますが、高い位置で結ぶとヘッドレストに当たり、頭が安定しにくくなります。そのため、低めの位置で結ぶのがベストです。襟足付近で結ぶことで、頭の後ろに違和感を感じずにリクライニングできます。

お団子ヘアも注意が必要です。後頭部に大きな結び目があると、ヘッドレストに当たって不快感を感じたり、治療時に頭が動きやすくなります。歯科治療を受ける際には、お団子を高すぎる位置に作らないようにし、なるべくフラットな形にまとめると快適に治療を受けられます。

ロングヘアの方は、なるべくシンプルにまとめることが大切です。髪をほどいたままだと、治療器具やマスクに絡まる可能性があり、歯科医師や歯科衛生士の作業の妨げになることがあります。できるだけ後ろで一つにまとめ、髪が顔にかからないようにすることが理想です。

髪が長いと、施術中に顔にかかったり、口元を覆ってしまうことがあります。特に歯科医院では細かい治療が行われるため、髪の毛が邪魔になると、治療がスムーズに進まない場合もあります。前髪が長い方は、ピンやヘアバンドで固定すると、より快適に治療を受けられます。

歯医者で快適に過ごすためのポイント

歯医者を受診する際、事前に確認すべき重要なポイントがいくつかあります。特に費用や保険適用範囲、治療期間などは、後でトラブルを避けるためにも事前にしっかりとチェックしておきましょう。

1.治療費用や保険適用範囲のチェックポイント

歯科治療の費用は、治療内容によって大きく異なります。また、保険適用の範囲を知っておくことで、予想外の出費を防ぐことができます。歯科医院によっては、初診時の相談やカウンセリングが無料で受けられる場合があります。予約時に確認すると安心です。

2.予約の際に確認すべき治療期間の目安

治療の種類によって通院回数や期間は異なります。事前に把握することで、スケジュール調整がしやすくなります。

• 虫歯治療：軽度なら1回、深い虫歯なら2～3回
• 歯周病治療：1～2ヶ月（定期的なクリーニング含む）
• 矯正治療：1～3年（経過観察含む）
• ホワイトニング：1～2回（ホームホワイトニングは1ヶ月程度）
• 親知らずの抜歯：抜歯後1週間の経過観察が必要な場合も

また、診察後に追加で治療が必要になる可能性もあるため、時間に余裕を持って計画を立てましょう。

歯科治療中は口を開けている時間が長いため、唇や口内が乾燥しやすくなります。乾燥を防ぐための対策を知っておくことで、快適に治療を受けることができます。

1.施術中の唇の乾燥を防ぐ方法

歯医者での治療中、特に冬場は乾燥が気になります。以下の方法で乾燥対策をしましょう。

• 治療前に保湿リップを塗る：無香料・無着色のリップを薄く塗ると乾燥を防げる
• 唇の皮むけ対策：治療前日にリップパックをするのも有効
• 加湿器を利用する：診療前の待ち時間に加湿スペースを活用

治療中にリップが落ちることが気になる場合は、ワセリンを塗ると落ちにくくなります。

普段からこまめに水分を摂ることで、口内の乾燥を予防できます。コーヒーやアルコールは逆に水分を奪うため、控えめにしましょう。

歯科治療の後は、口の状態が敏感になっているため、食事の内容にも気を付ける必要があります。特に、麻酔が効いている場合は、食事の仕方に注意しないと、思わぬ事故につながることもあります。

1.治療後におすすめの食事と控えるべき食品

治療後の食事は、歯や歯ぐきに負担をかけないものを選ぶのがポイントです。

おすすめの食事	控えるべき食品
柔らかいおかゆ	硬いせんべい、ナッツ類
具なしのスープ	酸味の強い柑橘類
ヨーグルト	刺激の強い炭酸飲料
卵豆腐	極端に熱い食べ物
白身魚	辛いスパイス料理

歯の詰め物が取れやすいもの（キャラメルやガム）、歯にしみるもの（氷や冷たい飲み物）は特に注意が必要です。

2.麻酔が切れるまでの注意事項

歯科治療後に麻酔が効いていると、口の感覚が鈍くなっています。そのため、以下の点に注意しましょう。

• 1～2時間は飲食を控える：誤って口の中を噛んでしまうリスクを避けるため
• 熱い飲み物を避ける：やけどの原因になる可能性がある
• 舌や頬を噛まないようにする：違和感を感じる場合は、麻酔が完全に切れるまで待つ
• 治療当日は激しい運動を控える：血行が良くなると痛みが増すことがある

また、痛み止めが処方されている場合は、医師の指示通りに服用し、異常を感じたらすぐに歯科医院に相談しましょう。

歯科治療を快適に受けるためには、事前の準備が大切です。予約時の確認、治療中の乾燥対策、治療後の注意点を押さえておくことで、よりスムーズに診療を受けることができます。適切な対策を取り、安心して歯科医院を訪れましょう。

歯医者選びのポイントとおすすめのクリニック

歯医者選びにおいて、信頼できるクリニックを見極めることは非常に重要です。歯科治療は長期間にわたる場合が多く、一度選んだ歯科医院と長く付き合うことになるため、慎重に選ぶべきです。ここでは、良い歯医者を見分けるためのポイントを解説します。

1.口コミや評判のチェック
インターネットの発達により、多くの歯科医院がGoogleマップや口コミサイトに登録されています。口コミを参考にする際は、以下の点に注意しましょう。

• 良い口コミと悪い口コミの両方を見る
  　偏った意見に流されないようにし、できるだけ多くの口コミを確認することが重要です。
• 具体的な体験談が書かれているか
  　「説明が丁寧」「治療が痛くなかった」など、詳細な体験が書かれている口コミのほうが信頼性が高いです。
• 評判が安定しているか
  　一部の口コミが極端に良かったり悪かったりする場合、情報の信頼性に注意が必要です。

2.最新の設備が整っているか
最新の治療機器を導入している歯科医院は、より精度の高い治療を提供できます。以下の設備があるかをチェックしてみましょう。

設備名	特徴
CTスキャン	歯の状態を3Dで確認でき、正確な診断が可能
マイクロスコープ	肉眼では見えない細かい部分まで治療ができる
レーザー治療機	痛みを軽減し、傷口の治りを早める

3.衛生管理の徹底
歯科医院では、患者の口腔内に直接触れる器具が多いため、感染対策がしっかり行われているかも大切なポイントです。

• 使い捨てのグローブや紙コップを使用しているか
• 治療器具が高圧蒸気滅菌されているか
• スタッフが適切な感染対策を実施しているか

歯科治療にはさまざまな診療科目があり、自分の症状や目的に応じた歯科医院を選ぶことが重要です。ここでは、主な診療科目とその選び方について解説します。

1.矯正歯科（歯並びを整えたい方）
矯正治療は、歯並びを整えるための専門的な治療です。以下のポイントを考慮して歯科医院を選びましょう。

• 矯正専門医が在籍しているか
  　矯正治療は専門的な知識と技術が必要なため、専門医が在籍している医院を選ぶと安心です。
• 治療方法の選択肢が豊富か
  　ワイヤー矯正だけでなく、マウスピース矯正（インビザライン）など、複数の治療方法が提供されているか確認しましょう。
• 費用が明確に提示されているか
  　矯正治療は高額な場合が多いため、料金体系が明確な医院を選ぶことが大切です。

2.インプラント（失った歯を補いたい方）
インプラントは、人工歯根を埋め込んで歯を再建する治療法です。以下の点に注目しましょう。

チェックポイント	内容
経験豊富な医師	インプラント治療の実績が多いか
治療計画の明確化	事前にCTスキャンなどで精密検査を行い、適切な治療計画を立ててくれるか
費用の透明性	追加料金の有無を事前に説明してもらえるか

3.ホワイトニング（歯を白くしたい方）
ホワイトニングには、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類があります。

• 短期間で効果を実感したいならオフィスホワイトニング
• 自分のペースでじっくり白くしたいならホームホワイトニング

医院を選ぶ際は、どちらの施術ができるのかを確認するとよいでしょう。

自分に合った歯医者を見つけるには、いくつかのポイントを押さえて比較検討することが大切です。

1.近隣の歯医者を比較する
歯医者選びでは、通いやすさも重要です。通院が負担にならないよう、以下の点を考慮しましょう。

• 自宅や職場からのアクセスが良いか
• 診療時間がライフスタイルに合っているか（夜間診療・土日診療の有無）
• 予約の取りやすさ（急な歯のトラブルに対応できるか）

2.実際に予約する前に確認すべきこと
歯医者を決める前に、以下の点を電話やWebサイトで確認するとよいでしょう。

項目	確認するポイント
費用	初診料・治療費の目安を明確に提示しているか
診療内容	自分の治療希望に対応しているか
診療方針	丁寧にカウンセリングをしてくれるか

まとめ

歯医者に行く際の髪型は意外と見落としがちですが、ポニーテールをはじめとするヘアスタイルによっては、治療の快適さに大きな影響を与えることが分かりました。

施術中の視界確保や器具の干渉防止を考えると、結論としては低めのポニーテールやお団子は避けるのがベスト。特にロングヘアの方は、緩めのまとめ髪やサイドに流すスタイルを選ぶことで、歯科医師や歯科衛生士がスムーズに治療を行いやすくなります。

また、ヘアアクセサリーにも注意が必要です。大きめのヘアクリップやカチューシャは、診察台に横たわった際に邪魔になることがあります。快適に治療を受けるためには、シンプルなゴムや細めのピンで髪をまとめるのがおすすめです。

さらに、施術中に髪が顔にかかるとストレスを感じやすくなるため、適切なヘアスタイルを選ぶことで、より快適に治療を受けることができます。「歯医者に行くときの髪型なんて気にしたことがなかった…」という方も、今回の記事を参考にして、最適なスタイルで来院するようにしましょう。

よくある質問

Q.歯医者に行く前に食べてはいけないものはありますか？
A.はい、特に着色しやすい食品や粘着性の高いものは避けた方が良いでしょう。例えば、コーヒーや紅茶、カレー、ワインなどは歯の着色の原因になります。また、キャラメルやガムのような粘り気の強いものは、歯の間に詰まりやすく、治療前に取り除くのが大変です。さらに、治療の30分前までに食事を終えることで、施術中の不快感を防ぎやすくなります。

Q.歯医者に行くときの服装で避けるべきものはありますか？
A.歯医者での治療は長時間になることもあるため、快適な服装が重要です。特にフード付きパーカーやタートルネックは、診察台で首元が圧迫されやすく、リラックスしにくくなります。また、スカートは長時間の施術中にずれやすく、診察台での姿勢を崩す原因にもなるため、パンツスタイルが推奨されます。さらに、帽子やアクセサリー類は施術の妨げになるため、なるべく外しておくとスムーズです。

Q.歯医者でのリップや口紅は落とすべきですか？
A.施術中は口を大きく開けるため、口紅やグロスは落とすのがマナーとされています。特にツヤのあるリップや落ちにくい口紅は、器具に付着しやすく、衛生的にも問題となる可能性があります。また、施術中に唇の乾燥が気になる場合は、透明なリップクリームを薄く塗ると快適に治療を受けられます。ただし、歯医者によってはリップクリームの使用を制限している場合もあるため、事前に確認すると安心です。

Q.ポニーテールやお団子ヘアは歯医者での治療時に影響がありますか？
A.はい、高い位置で結んだポニーテールやお団子ヘアは、診察台に横になった際に頭の位置が安定しにくいため、避けた方が良いです。また、髪が顔にかかると治療の妨げになり、歯科医師や歯科衛生士の作業がスムーズに進まないことがあります。おすすめの髪型は低めのポニーテールやサイドに流すスタイルで、診察台で寝たときに負担がかからない髪型を選ぶのがベストです。

医院概要

医院名・・・医療法人鳳歯会にしおか歯科医院
所在地・・・〒819-0380 福岡県福岡市西区田尻東1-15-9
電話番号・・・092-807-3748